こんにちは。行政書士Astra法務事務所です。
私は現在、行政書士として障害福祉について学びながら、中学校のソフトテニス部で外部コーチもしています。
障害福祉とソフトテニス。一見すると、あまり関係がないように思えるかもしれません。
ところが、障害福祉の基本理念について学んでいると、ふと、自分の指導について考えさせられることがありました。
今回は、障害福祉の基本理念を整理しながら、私自身が感じたことを書いてみたいと思います。
1.一人ひとりを尊重するということ
障害福祉の基本にあるのは、障害の有無にかかわらず、一人ひとりの人格や個性を尊重するという考え方です。
本人の希望や考えを大切にし、その人らしい生活を支えていくことが求められています。
この考え方に触れたとき、私はソフトテニスの指導についても考えました。
部活動では、同じ練習をしていても、上達の速さや得意なプレー、苦手なことは一人ひとり違います。
すぐに理解できる生徒もいれば、何度も繰り返して、少しずつ身につけていく生徒もいます。
指導する側としては、できるだけ上達してほしいですし、試合で勝てるようになってほしいという思いもあります。
だからこそ、つい自分の考えを中心に指導してしまうことがないだろうか。
生徒一人ひとりの考えや個性を、きちんと尊重できているだろうか。
そんなことを考えさせられました。
2.「本人のため」と思っていることは、本当に本人のためなのか
障害福祉では、支援する側がよいと思うことを、そのまま本人に当てはめるのではなく、本人の意思や希望を確認することが大切にされています。
例えば、支援者から見れば、こちらの方法のほうが安全で、効率的だと思うことがあるかもしれません。
しかし、本人が何を望んでいるのかを確認せずに決めてしまうと、本人の思いが置き去りになってしまうことがあります。
この点についても、ソフトテニスの指導に通じるところがあるように感じます。
指導者としては、「この練習をすれば上達する」「この打ち方を身につけたほうがよい」と考えることがあります。
もちろん、技術や経験を伝えることは指導者の大切な役割です。
ただ、指導者が正しいと思うことを一方的に伝えるだけで、生徒自身が考えたり、選んだりする機会を奪っていないだろうか。
生徒のためを思って指導しているつもりでも、いつの間にか、自分の考えを押しつけてしまっていることはないだろうか。
障害福祉について学ぶ中で、そんな問いが自分自身にも返ってきました。
3.一人ひとりに合った支援や指導を考える
障害福祉では、本人の意思を尊重することに加えて、その人が自分で選び、意思を伝えられるように工夫することも大切です。
自分の希望を言葉で伝えることが難しい場合には、伝え方を工夫したり、日頃の様子をよく観察したりする必要があります。
ソフトテニスの指導に置き換えても大切な考え方だと思います。
説明を聞いてすぐに理解できる生徒もいれば、実際にやってみることで理解できる生徒もいます。
言葉で伝えるだけでなく、見本を見せたり、一緒に練習したり、本人の考えを聞いたりすることで、伝わり方が変わることもあります。
大切なのは、指導者が伝えたいことを伝えるだけではなく、相手にどう伝わっているかを考えることなのかもしれません。
もちろん、障害福祉の支援と部活動の指導は、目的も制度も異なります。
それでも、一人ひとりの違いを理解し、相手に合った関わり方を考えるという点では、共通するものがあると感じています。
4.相手をよく知ることから始めたい
障害福祉では、本人の意思を確認することが難しい場合にも、本人をよく知る関係者が情報を持ち寄り、これまでの生活や好み、日頃の様子などを踏まえて考えることが大切にされています。
相手をよく知らなければ、本当に望んでいることや、何に困っているのかを理解するのは難しいからです。
ソフトテニスの指導でも、生徒のプレーだけを見て判断するのではなく、性格や考え方、得意なこと、苦手なことにも目を向けたいと思います。
同じアドバイスでも、すぐに受け入れられる生徒もいれば、少し時間が必要な生徒もいます。
だからこそ、こちらの考えを伝えるだけでなく、相手の話を聞き、様子を見ながら関わっていくことが大切なのだと思います。
これは、簡単なことではありません。
私自身、これまでの指導を振り返ると、もっと違う伝え方があったのではないか、もう少し本人の考えを聞いてもよかったのではないか、と考えることがあります。
障害福祉について学ぶことが、自分の指導を見直すきっかけにもなっています。
まとめ
今回、障害福祉の基本理念について学び、改めて感じたことがあります。
それは、相手のためを思って行動することと、相手の思いを大切にすることは、必ずしも同じではないということです。
指導する側、支援する側には、経験や知識があるからこそ、こうしたほうがよいと思う場面があります。
しかし、その考えが本当に相手のためになっているのか、一度立ち止まって考えることも必要なのだと思います。
本人の意思を尊重すること。
一人ひとりの違いを理解すること。
相手に合った関わり方を考えること。
障害福祉を学ぶ中で、こうした考え方は、私自身のソフトテニスの指導にもつながっていると感じました。
もちろん、すぐにすべてを実践できるわけではありません。
それでも、障害福祉の制度や理念を学びながら、自分自身の関わり方についても振り返っていきたいと思います。
相手を変えようとする前に、まず自分の関わり方を考えてみる。
これからも、行政書士としても、ソフトテニスのコーチとしても、大切にしていきたい視点です。
Astra法務事務所から
障害福祉の制度には、事業所を運営するためのルールだけでなく、利用者さんの尊厳や意思を大切にするための考え方も示されています。
当事務所では、関係法令や通知、ガイドラインなどを確認しながら、制度の根拠と、その背景にある考え方の両方を学び、分かりやすくお伝えしていきます。
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